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雪よ林檎の香のごとく

注意BLです。苦手な方、意味の解らない方の閲覧はご遠慮ください。

雪よ林檎の香のごとく 【キャスト】
結城志緒:堀江一眞
桂英治:遊佐浩二
栫史郎:近藤隆
小川りか:中村知子 他


「君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」
朝の図書室でこの北原白秋の短歌を桂が志緒に教えるシーンがいちばん印象的でした。それは物語的にどうこうという理由ではなく“動かない言葉”という言葉…というより概念?を初めて知ったからです。
この歌の林檎は他の果物ではこんなに綺麗な歌にはならない、という桂の言葉に納得でした。他の日本語には変えられない言葉、それが“動かない言葉”だと。

この作品、ジャケットの絵やタイトルから想像できる通りの淡く静かで綺麗なお話でした。原作をご存知の方にはあまり評価は良くないようですが、私は好きです。お話そのものもBGM等も。

遊佐さん目当てで聴いたこの作品ですが、当の遊佐さんにいちばん違和感を感じてしまったという切ない現実。過去を語る時の抑えた演技などはさすがと思いましたが、表向きの飄々とした軽い感じにもの凄い違和感が…。これは遊佐さんの演技がどうこうではなく遊佐さんには丁寧に喋ってほしいという私の好みの問題かもしれません汗
仕方ないじゃないですか。私は丁寧な口調で話す遊佐さんがいちばん好きなんですキラキラ

私は基本的に主人公たちを引っ掻き回すキャラが嫌いなのですが、この作品では意外にも、近藤さん演じる栫が結構好きでした。傍迷惑な性質で嫌なヤツなんですけどね。でもキャラと声は合っていましたし、聴き易かったです。

話が少し逸れますが、最近遊佐さんと近藤さんが共演なさる事が多いので、遊佐さん目当てで聴いていると必然的に近藤さんの声も聴く機会が多くなります。最初は特になんとも思っていなかった近藤さんの声ですが、最近妙に好きになってきました。なんだか心地良い声です。これからも遊佐さんと多く共演してくださるといいなって思います。近藤さん目当てで作品を買えるほどの余裕はないので。

閑話休題。

この作品で良かったのは時々ぐっとくる言葉があった事です。
りかが桂に振られた時、志緒に桂のどこが好きだったかと訊かれて答えたセリフが秀逸だと思います。人を好きになるって、特に片想いの時ってこんな感じだって思いました。
志緒が桂から自分の事を諦めるように言われた時に返した言葉も良かったです。 あとは「神様の庭」とか。良い表現ですね。上手いなぁ。

全体的には良い作品だったと思います。ただし、購入した金額に見合うほど好きかと問われたら微妙ですが。

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